ハイブリッド

ハイブリッド Hybrid 雑種の意味であるが、野菜などの一代雑種(F1)の品種をいう。ちがった品種をかけあわせたF1は、両親よりすぐれた性質をもつことがあり、これを雑種強勢といい、ハイブリッドはこの性質を利用したもの。現在市販されるトマトやナス、トウモロコシなどは、大部分がこれによるものでハイブリッド野菜といわれる。中国ではハイブリッド米も実用化している。ハイブリッドの効力は1代限りで、次の代につづかない。

ハイブリッドカー Hybrid Car ガソリンエンジンと電気モーターの両方を搭載した自動車のことで、「ハイブリッド」とは雑種、混成という意味である。基本形としては、ガソリンエンジンを発電機として利用するシリーズ方式と、ガソリンエンジンと電気モーターを状況に応じてきりかえるか、併用するパラレル方式があるが、現在のところパラレル方式が主流である。なお、世界で最初のハイブリッドカーは、1997年(平成9)12月にトヨタ自動車が発売を開始した「プリウス」である。

ガソリンエンジンは、高速回転時のパワーという点ではすぐれているが、中・低速回転でトルクをえるためにはトランスミッション(変速機)が必要となる。さらに、排ガスによる大気汚染や二酸化炭素による地球温暖化が大きな問題となっている。一方、電気自動車などに利用される電気モーターは低速回転時から大きなトルクをえることができる。エネルギー効率もすぐれ、何よりも排ガスを出さないことから環境への負荷が少ない。しかし、蓄電用電池の性能が開発途上であるため、長い航続距離がえられないという欠点がある。

そのため、両方の長所を生かすかたちで、ハイブリッドカーが生まれた。ハイブリッドカーは低速回転時では電気モーターによる走行だが、アクセルをふみこんだ場合には自動的にガソリンエンジンに切りかわる。さらに高速回転が必要となれば電気モーターの駆動力がくわわるようになっている。また、電池の容量が不足すると発電機でつくられた電気が蓄電されるため、電気自動車のように充電をする必要がない。しかもガソリンエンジンも理想的な回転と負荷で駆動されることから効率がよく、燃費にすぐれ、排出される二酸化炭素や窒素酸化物の量もいちじるしく減少させることができる。

ただし、高能率の電気モーターや高性能の蓄電用電池、インバーターなどが高価なことから、価格を低くできないというのが普及するうえでの大きな問題となっている。


Microsoft(R) Encarta(R) 2006. (C) 1993-2005 Microsoft Corporation. All rights reserved.
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。